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ウォール街のひどい四半期、ゴールドマンも免れないもよう

2016.03.18

ウォール街の金融機関トップたちがトレーディング収入および助言や引き受け手数料収入の急減について警告を発する中で、これらの業務への依存が最も高いゴールドマン・サックス・グループは沈黙を守っている。
もっとも、同社も不調に見舞われているのは確かで、分からないのはその度合いだ。

クレディ・スイス・グループのアナリストらは15日のリポートで、ゴールドマンの合併・買収(M&A)助言と証券引き受けからの今四半期収入は前年同期比32%減と予想した。

事情に詳しい関係者によると、ゴールドマンの一部幹部は25%程度の減少を見込んでいる。
だが、これは内部での一部の見積もりで、正式な算定ではないという。
トレーディング収入は恐らく17%減になったとクレディ・スイスのアナリストらはみている。

JPモルガン・チェースやシティグループなどは、市場の波乱が業績に悪影響を与えているとすでに警告した。
企業や投資家が年初に戦略を調整するため、1-3月(第1四半期)は例年ウォール街にとって最も好業績が見込まれる時期だが、今年は株価の乱高下と商品下落、低金利で企業は株式の募集や売り出しを遅らせ顧客はトレーディングを控えている。

ゴールドマンは通常、四半期半ばに業績見通しを発表することはない。

オートノマス・リサーチのアナリスト、ガイ・モスコウスキ氏はインタビューで「他社の発言と、市場を観察して分かったことから、方向を見て取るしかない」とした上で、「市場環境はこの通り、良くない」と述べた。
ゴールドマンの広報担当、マイケル・デュバリー氏はコメントを控えた。

ゴールドマンの第1四半期の投資銀手数料収入の予想はまちまち。
ウェルズ・ファーゴのマット・バーネル氏は9日、16%減との予想を示した。
一方、クレディ・スイスのスーザン・ロス・カツケ氏は、年初からの新規株式公開(IPO)低迷などでゴールドマンの株式引き受け手数料収入が恐らく74%減ったと見積もる。

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