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脳科学の権威が明かす 「本当に頭がいい子」になる方法

2016.03.23

ソニー創業者の井深大氏も絶賛した『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』が「週刊文春」でも取り上げられたが、『0歳からみるみる賢くなる55の心得』の人気が再燃中。『カヨ子ばあちゃん73の言葉』、『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』、『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』の3部作が1冊に凝縮された本書から、脳科学の権威・久保田競先生と、「脳科学おばあちゃん」久保田カヨ子先生のメッセージをお届けする。

なぜ、母国語が話せるの?

 20世紀の後半、脳の機能についての研究が進み、脳の働きが環境に影響される事実もいろいろとわかってきました。

 たとえば、生まれてから一度も人が話す言葉を聞いたことがない子どもは、言葉を話せるようになりません。また、反対に人が話すことを聞いていた子どもは、特別な病気がない限り、生まれた国の言葉を話せるようになります。

 このことからわかることは、脳へ言葉が入力されると、言葉を話せるようになる能力が備わっていくということです。

 ただし、生まれて3~4歳ごろまでに言葉を聞くことが大切で、それ以上に成長してから初めて言葉を聞かされても、普通の人のように話せるとは限りません。

 このように脳には、言葉に限らず、環境からの刺激を受け入れて、正しく反応する能力が備わっており、この能力は脳に刺激を与えないと、正しく発達していかないという性質があります。

 この原則は、言葉だけでなく、すべての感覚と運動に当てはまります。

本当に「頭がいい人」とは?

 学校の試験の成績がよい人、もの覚えのいい人は、一般に「頭がいい」と評されます。これは記憶力、理解力が高い人であると言えるでしょうが、私の考える「本当に頭がいい人」とは、行動をうまく組み立てられる人のことを言います。

 私たちがなにかをする、つまり行動するときには、行動するための目標や解決しなければならない問題があります。

 問題解決のため、目標に向かって、次々と行う行動を前もってうまく組み立てられ、そのとおりに実行できる人が「頭のいい人」です。

 どこかへ遊びに行こうとすれば、なにをどのようにするか順序を無駄なく計画でき、そのとおり実行して、目標達成、問題解決ができる人のことです。

 急に雨が降ってきて、予定が狂った場合でも、臨機応変に行動が変更でき、結局、目標達成、問題解決ができる人のことです。

 うまく行動を組み立てるのに必要なことは、過去に脳の中に記憶していることを、取り出せなければなりません。

 過去のことを正しく記憶して、それを取り出して役立てられ、外の世界からの刺激(視覚・聴覚・触覚など)を正しく認識できる人が「頭のいい人」と言えるのです。

前頭前野」とは?

 この働きに関係しているのが、ちょうど額の内側、脳の前頭葉の前のほうにある「前頭前野」と呼ばれるところです。

 人間では大きく発達し、脳の約3分の1を占めています。
 前頭前野が働くためには、外からの刺激を受け入れるところ、運動を起こすところ、記憶するところなど、大脳のほとんどすべての場所が関係しています。

「頭のいい人」は脳の回路が機能的につながっており、前頭前野が働いて、行動のコントロールがうまくできます。

 子どもの脳が大きく発達していくとき、大脳のうち外の世界を知る領域(頭頂・側頭連合野)は11~12歳ごろにピークを迎え、前頭前野は10歳ごろに発達のピークを迎えて、ほぼ大人と同じ大きさになります。

「前頭前野」の働き1

 前頭前野のおもな働きは、なにかをするときに、考えて判断し、運動や行動を組み立てて、それらを最適に選択することです。

 次々と行う行動では、時間(タイミング)が重要となり、いつなにをするかを考えて実行することが大切になります。

 次に起こることを前もって予測できること、ある行動をその時間まで待って実行すること、正確に3分後を予測できることなどは、前頭前野が機能しなければできないことです。

 また、「“だいたい”がわかる」ということも前頭前野の重要な働きです。
 たとえば、絵本のお話を聞かせたあと、なんの話だったのかをまとめてもらう、といったことがその練習になります。

「前頭前野」の働き2

 いろいろなものや出来事に対して、興味やなぜだろうという疑問を持ち、それらの関係性を理解することにも前頭前野が働いています。

 前頭前野は、注意を集中させる働きもしています。
一つのことに熱中して、やり続けることができるのも前頭前野が働いているからです。

 注意を集中する能力も練習すれば身につきます。
 もの探し、遊び、歩くことや走ること、競争など幼児が興味を持ってできるように仕向けることで、その能力を高めることができます。

「頭をよくする」ことは、前頭前野の働きをよくすることですから、外からの感覚刺激と過去に覚えたことをもとに行動を組み立てることが大切です。

 いろいろなことを体験して、失敗したらそれを改めることなどをくり返すことで、前頭前野が働きます。

「頭頂連合野」と「側頭連合野」

 手や足の皮膚から複雑な感覚を理解すること、皮膚感覚と視覚と聴覚などの複数の感覚をまとめる総合的な働きをしている脳の部分が、「頭頂連合野」です。

 また、側頭連合野の前方は、聞いたものを区別したり、記憶したりする働きをする場所です。側頭連合野の後方は、見たものを区別したり、記憶したりします。

 この頭頂連合野と側頭連合野を合わせて、「後部連合野」と言いますが、この部分の発達が一番さかんなのは9~11歳ごろです。

 よって、外の世界をいろいろな感覚で知り、総合的に理解することを十分にしなければならない時期は、9~12歳ごろと言われています。

このたび、累計34万部を突破した「カヨ子ばあちゃんシリーズ」のベストセラー3部作……『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』の中で、ここだけは絶対読んでいただきたい項目を、子育て中のお母さんとともに厳選。
 1冊にギュッと凝縮して、エッセンスだけをとじこめた『0歳からみるみる賢くなる55の心得』を出版しました。

 私の本を一度も読んだことがない方にも、何度も読んだことがある方にも満足いただけるよう、夫で「脳科学の権威」の久保田競と協力し、最新の脳科学データを満載、内容も完全アップデートしました。

 この本は、「脳科学おばあちゃん」の【スーパーBEST版】、【ベスト・メッセージ集】と言ってもいいでしょう。

 おかげさまで、『0歳からみるみる賢くなる55の心得』は発売早々、第3刷が決まりました。本当に有り難うございます。

 また、『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』も第6刷が決定。海外からも続々翻訳オファーをいただきました。

 私自身、この20年で3000人超の赤ちゃんと接してきましたが、前々から、
「カヨ子先生の本で、究極の1冊はどれですか?」
「これさえ読めば、クボタメソッドがすぐわかるものは何ですか?」
 と言われてきたので、「ほかの本を読む前に、この一冊だけかならず読んでください」と言える一冊をつくりたいと願ってきました。

 それが本書です。

 私が最も言いたいことを、レモンを絞るようにスクイーズ。
 ギュッ♪ ギュッ♪ と、読者に役立つことだけを絞り込みました。

 ですから、この一冊だけ、かならず読んでください。

 そうすれば、私が久保田競と一緒に開発した「クボタメソッド」の真髄が、さくさく頭に入ってくるでしょう。

 私にも体験がありますが、0歳からの育児は過酷なもの。特に、今のお母さんたちは核家族下での育児を強いられ、戦力になってくれる親族もまわりにいない方が多いわけですから。

 そういうときこそ、ダンナを頼りにしたいところですが、ダンナは働き盛り。家を顧みないダンナには正直「戦力外通告」をしたくなりますし、怒りや悩みをどこにどうぶつけたらいいのか、わからない状況でしょう。

 わかります。わかります。うちもそうでしたから、ほんとツライですよね。

 でも、同時に、ダンナさんも家庭と仕事の板ばさみになって、とってもツライ……。
 お母さんの気持ちも、お父さんの気持ちもわかります。

『0歳からみるみる賢くなる55の心得』を読む前は、暗い気持ちだったのに、読後感は晴れやかでさわやかなものだったら、著者としてこれほどうれしいことはありません。



 よろしければ、ぜひ一度、『0歳からみるみる賢くなる55の心得』とあわせてお読みいただけると幸いです。

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