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頭がいいのに成功しない人は何が問題なのか

2016.05.04

4月に大学3年生になりました。中学生のころから将来に不安があり、不器用ながらも勉強を続けたため、ある程度の大学(GMARCH)に進学することができました。
しかし、いざ大学生になり、就職について考えると、やりたいことがまったくない自分に気がつきました。それどころか、どの職業に対してもマイナスなイメージばかり持ってしまうのです。まず、就職して仕事をすることに対して恐怖感を抱いているので、その時点で、自分はなんて言いわけばかりで怠け者でダメな人間なのだろうと、落ち込んでしまうばかりです。
3年生になればインターンシップも始まり、就職活動はもう目の前に迫っているのに、こんな状況ではダメだと焦ってはいるのですが、心配や迷惑をかけたくないので、誰にも相談できずにいます。どうしたらよいのでしょうか。
大学生 渋谷菜月
先のことを想像できるのは頭がよい証拠


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焦らずとも、答えはいただいた文章の中にあります。「職業に対してマイナスなイメージばかり持ってしまう」というくだりの「イメージ」がポイントです。

まず、渋谷さんはご自身に対していかなる理由であれ自信がないように見受けられますが、世間の基準からすると、十分に自信を持っていいレベルにあります。中学のころから漠然とでも将来を考えることができる、そしてご自身で勉強をされ、それなりのレベルの大学にも通われているわけですから、まずはその事実に対して自信を持ちましょう。

「ある程度の大学」と書かれていますが、私の通っていた大学よりもレベルの高い大学です。今でこそ偉そうに私も仕事をしつつ本を出版したり、こうして人の相談に乗っていますが、高校は普通の都立高校ですし、将来のことを考え始めたのは大学に入ってからです。

ちなみに世の中には頭のよい方が多くいらっしゃいますが、渋谷さんもそのひとりであると私は思います。そもそもいろいろと先のことを想像できる、イメージできるというのは頭がよい証拠です。

ただ、世の中、頭がよいだけで成功できるかというと、そんなことはありません。


同じ頭のよさでも、成功する人とそうでない人が存在します。そしてその違いは、ずばり頭のよさに行動力が伴うか否か、です。学生さんの間では一般的に「頭がよい」というと学業において成績優秀という意味で使われるかと思いますが、社会に出るとその定義は「仕事ができる」とイコールになります。

つまりどんなに知識があっても、どんなにすごい大学を出ていようと、それらが行動につながり、仕事において結果を出さないと評価されないということです。

自分でセルフイメージを固めている

さて、渋谷さんのケース。冒頭で「イメージ」がキーワードであると言いましたが、おそらくご自身の「実体験」に基づかずに、頭でいろいろと考えてしまっているのではないでしょうか。「言いわけばかりでダメな人間」も、渋谷さんが想像する「おそらく周りからの自分への評価もこうであろう」というイメージです。

つまり、渋谷さんの文章を拝見すると、多くが事実に基づく検証ではなく、「自分が周りからこう見られているであろう」という想像から、ご自身のセルフイメージを固めてしまっているようです。これはもったいない。

若い頃に自信を持てないのは、ある意味当たり前のことです。なぜなら、経験がないからです。逆を言えば、自信を持ちたければ経験を積むしかありません。そして経験を積むための第一歩を踏み出すには、自分自身に対するセルフイメージを高めることが大切です。

どんなに怠け者だとしても、どんなに自信がないとしても、キチンと大学まで行かれていますよね。仮にご自身は「根拠がなく」自信がないとしても、大学まで行ったという事実は根拠のある実績です。そして実績は誰にも否定できない価値です。

仕事に対する恐怖も同様で、イメージから生まれる恐怖であり、「見えないものに対する恐怖」以上でも以下でもありません。

「見えないものに対する恐怖」なのですから、経験を通じて見えるようにすればいいのです。「やりたいことがない」ということも同様で、やりたいことを探すための努力(行動)をどれだけしているかにより、やりたいことが見つかるか否かが決まります。

渋谷さんの場合は、これからですよね。インターンしかり、実際の就職しかり。変に頭でっかちに考え、「これしかない」と現時点での思い込みで仕事を決める必要なんてまったくありません。

大切なのは「行動すること」

それよりもむしろいろいろな業種の会社に、インターンや説明会、先輩訪問などを通じて実際に触れてみることが重要です。生の情報に触れずに想像で世界を考えてしまってはもったいないです。

おそらく渋谷さんは、頭がよいがゆえに慎重にいろいろと考えてしまうのでしょう。しかし、自分が考える自分のイメージが正しいかはわかりませんし、まして他人が思う渋谷さんは、渋谷さんが思うご自身とは異なる可能性もあります。正しい自分自身を知るためにも、そして他人からの評価と自分自身の評価を近づけるためにも、大切なことは行動です。その行動の結果をもって正しく評価をする土俵を、小さくてもいいから作り上げることです。

と同時に、自分自身に対するセルフメージを少しでも高めるべく、自分自身を好きになる勇気を持つことも大事です。

繰り返しですが、仮に本当に怠け者だとしても、渋谷さんは一歩一歩前進しているじゃないですか。それでよいのです。自分のペースで、遅くてもいいから前に進んでいれば成長していることになります。

そして最後に大切な事実をお伝えします。

渋谷さんから見ると仕事をしている大人は皆自信にあふれ、バリバリ仕事をしているように思えるかもしれません。しかし、それこそが実は単なるイメージで、皆それぞれに不安や問題を抱えながら、何とか頑張っているものですよ。

自分を褒めてセルフイメージを高めよう

ではなぜ頑張れるか。それは明日は今日よりもよくなると信じ、日々、自分自身を応援し、自分のペースで歩んでいるからです。いちばんの応援団である自分自身が自分を応援することを忘れてはいけませんから、小さなことでもいいから自分を褒め、自分自身に対するセルフイメージをどんどん高めていくことが大切なのです。

これができたから、次はあれもできるかもしれない。勘違いでもいいから、そういったことを考えられるようになればしめたものです。「根拠のないイメージ」から脱却し、「行動を通じたリアルな感触」をどんどん積み上げていきましょう。

まだ学生ですから、この先、自分次第で何者にもなれますし、どんなこともできます。可能性の塊なわけです。

経験がないわけですから、不安になる気持ちはわかります。なぜって私を含めたすべての社会人が、学生のころに通った道ですから。渋谷さんだけではありませんよ、不安なのは。こうして相談をされる行動力もすばらしいです。まずは自分自身をもっと好きになり、こうした小さな行動と結果を積み重ねていきましょう。

将来は渋谷さんが考えているよりも明るいですよ。一歩前に踏み出すと、どんどん世界は広がります。今の渋谷さんに必要なのは、経験がない中で周りに相談をすることではなく、頭で考えずに体で行動をし、ご自分の中で経験、すなわち思考の糧を蓄積することです。

渋谷さんが経験を通じて、本当のご自身に出会える日が早く訪れることを応援しております。

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