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GPIF率いるクジラ軍団191兆円、日本株を飲み込むなら今とメリル

3月末時点で191兆円-。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と共済年金が資産構成の目標値を実質的に共有する運用資産の額だ。目指す水準とのずれを埋めるには、4者を合わせるとかなりの規模で、国内債券の残高を減らし、日本株などを買い増す必要がある。
  年金運用に求められる長期的な視点に立てば、「国内債が割高で株式は割安な今こそが、国内債を減らして日本株や外貨建て資産を買い増すチャンスだ」と、メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは指摘する。「目標値に向けた資産構成の変更が遅れている3共済は特にそうだ」と言う。
クジラ
クジラ Photographer: Dave Fish/Bloomberg News
  GPIFと3共済が先月29日に一斉に開示した2015年度の運用状況によると、3月末の運用資産はGPIFが140.6兆円、3共済は資産構成の目標値を事実上共有する部分が合計50.5兆円だった。合わせて191.1兆円と、ゆうちょ銀行の9割超に相当する規模だ。ブルームバーグの試算によれば、目標値までの国内債の削減余地は約10兆円、日本株の買い増し余地は約7.6兆円、外債は約4.2兆円、外株は約8.3兆円に上った。

  厚生年金と国民年金の積立金を運用するGPIFは15年度の収益額がマイナス5.3兆円と、世界的な金融危機が発生した08年度以降で最悪を記録。国家公務員共済組合連合会(KKR)、地方公務員共済組合、日本私立学校振興・共済事業団の3共済は昨年10月から厚生年金に対応する部分の運用をGPIFと一元化し、自主運用資金の大半にも同じ資産構成の目標値を採用している。
  

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