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若手FXトレーダーが一気に3億円稼いだ手法

2016.08.24

イケポンさんは、ジャニーズ系の可愛らしさと、女優中谷美紀さんにも似た涼やかさを持ち合わせたイケメン男子だ。芸能界にいてもおかしくない容姿を持つ彼の職業は、「FXトレーダー」。10年間で、投資資金の20万円は3億円を超えるまでに膨らんだ。なぜ彼は「トレーダー」という職業を選び、成功することができたのだろうか。
資金をすべて失い、2年間まったく利益をあげられず

FX取引を始めたのは2006年、彼が大学生の頃だ。事業家だった父親の影響もあり、将来は「サラリーマンではなく、起業したい」と考えていたという。その資金を作るためにと選んだ手段がFX取引だった。

2006年といえば、日銀が金融緩和策を解除したものの、世界の中で日本は圧倒的に金利が低く、低金利通貨である円を借り入れ、高金利国の金融資産で運用する「円キャリー取引」が活発化していたことを覚えている投資家も多いだろう。

結果、円相場は2007年後半にドルが高値をつけるまで、緩やかな円の下落トレンドが続いたため、わかりやすさからFXを始める投資家が増加していた。日本の個人トレーダーが世界から「ミセスワタナベ」と呼ばれたのもこの頃だ。

イケポンさんも、レバレッジをかけ、少額で始められるFXで資金を稼ごうと、20万円を元手に取引スタートしたのだが、最初から利益を上げることができたのだろうか? 答えはもちろん「No」だ。

「資金すべてを失って、バイト代もつぎ込んだが、2年間はまったく利益をあげられなかった。まれに勝てる時もあったが、トータルではだめ。勝てそうで勝てないところが悔しくて、FX取引を続けていた」という。

彼は自他ともに認める負けず嫌いだ。「どうしても勝ちたい」と気持ちが原動力となり、FXにこだわり続けた。

しかし本人は、「この負けず嫌いの性格は、FX取引には向かない。負けたくないから損切りができず、熱くなって負けトレードを繰り返してしまうため、負ける時はとことん負けてしまう」と、冷静に自分を分析する。「失敗が続いたり、取引しないほうがいいと思った時は、PCの電源を切って取引できない環境にする」こともあるという。

自分の性格を知り、コントロールできるようになることは、成功には欠かせない要素のようだ。

1日16時間チャートを見て値動きの癖がわかった

ではなぜ、イケポンさんは利益を出せるようになったのだろうか。それは、「値動きの癖が見えるようになった」からだという。これは、多くのトレーダーが言う、成功の共通点だ。イケポンさんも、「値動きの癖がわかると、今のロウソク足の数本先の足がどんな形になるのかが予想できるようになる」と話す。

値動きの癖が見えるようになるまで、「一日16時間くらいチャートを見続けていた。大げさではなく、アルバイトをしているか、チャートを見ているかの日々だった。瞬きもせずにチャートを見続けていたので、血管が切れて、目が真っ赤に充血したことも一度だけではない」と、当時を振り返る。

イケポンさんのFX中心の毎日は、10年たった今もまったく変わらない。

まず朝8時には起きて、マーケット関連番組などを見ながら情報を集める。「東京時間はスタート時からトレンドが出やすいため、必ず9時からトレードを開始する。その後もなるべく家に居て、相場が急変すればすぐに対応できるようにしている。チャートをずっと見続けているのではなく、高値や安値などのブレイクポイントや1分足で値動きが大きくなった時にアラームが鳴るようにセットしている」そうだ。

取引する通貨はドル円が中心で、スキャルピングと呼ばれる超短期取引を何度も繰り返し、利益を積み重ねる。

ドル円は、ほかの通貨に比べて「ブレイクポイントに素直に反応するため、成功しているトレーダーの多くが、ドル円中心に取引している」というから、FX初心者はやはり、まずドル円で取引してみるのがよさそうだ。

また、「利益がとりやすく、失敗しても取り返すチャンスがある、ボラティリティ(変動率)の大きい時を中心にトレードしている。値動きが大きい時のほうが、直近の高値・安値などのポイントをブレイクしやすく、数分先のロウソク足の予想がしやすい」というのも、取引には欠かせないポイントだ。

値動きに、景気の流れなどファンダメンタルズ分析も加えて、少し長めにポジションを持つこともあるが、「ファンダメンタルズ分析は難しく、勝手な予想がトレードの邪魔になることもあるため、値動きを第一優先にすることも大事」だという。「ファンダメンタルズを考慮した中長期のポジションは少なめにし、必ず逆指値を入れているが、スキャルピングのポジションは、相場の急変でスプレットが広がった時にひっかかってしまうこともあるため、逆指値は入れずに、素早く手仕舞う」。瞬時の判断力は、積み上げた経験の賜物なのだろう。

失敗も数えられないくらい経験した。中でも「アベノミクスが始まった後、1億円超を損切りした。これほどの大きなトレンドを体験したことがなく、ここまで上がったのだからもう下がるだろうという思い込みでトレードしてしまった。改めて、損切りは大事だと感じ、中途半端にトレードしてはいけないと胸に刻んだ。相場によっては『トレードしない』と決断することも大事」だと話す。

「イケポン流ロスカット」の手法を学べ!

専業トレーダーは、いつでもトレードできるというメリットがある反面で、ポジションを持ちすぎてしまうデメリットがある。そうならないために、イケポンさんは外出時などにスマートフォンでトレードすることはほとんどないという。

また、損している金額を意識してしまうとロスカットしづらくなるため、「Pips(為替レートが動くときの単位。ドル円の場合10Pips=0.1円)を見るようにすることもポイント。よく、何Pipsで損切りするといったルールを決めている人もいるが、相場は日々変化している。今日勝てても、同じように明日も利益を出せるわけではない。いつ負けてもおかしくないということを肝に銘じて、相場の呼吸を感じながら臨機応変にトレードすることが大事」だとも教えてくれた。

彼は、大学を卒業するくらいの頃から少しずつ利益が出始めたため、就職はまったく考えず、専業トレーダーの道を選んだ。そして、今でも変わらず根底にあるのは、「どうしても勝ちたいという気持ちと、FXが楽しいという気持ち」だ。

「10億円貯めたい」というぼんやりした目標はあるというが、たとえゴールに到達したとしてもやめることはないだろう。彼にとってFX取引が日常であり、仕事よりも身近な存在になっているのだから。

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