世界の投資関連ニュースを独自視点でお伝えしています。

米国株:下落、S&P500は月初来の上げほぼ失う-アップル安い

2016.08.31

30日の米株式相場は薄商いの中で下落。S&P500種株価指数は月初来の上げをほぼ失った。アップルが安い。

  S&P500種指数は過去最高値付近から下落。欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、アイルランドがアップルの税負担を引き下げたのは違法だとして、アップルに130億ユーロ(約1兆4900億円)に利息分を上乗せした額の支払いを命じた。

  オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者、ピーター・ジャンコブスキス氏は
「これはEUとしては前向きな展開ではないが、これを最初の一撃とし、対話を継続させる可能性が高いと見ることができる」と指摘。
また「現在は金融政策待ちの状況だ。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)を見据え、あらゆる新しいデータを分析している」と述べた。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2176.12。ダウ工業株30種平均は0.3%下げて18454.30ドル。米証券取引所全体の売買高は約56億株で、3カ月平均を18%下回った。
  S&P500種は8月15日に最高値を更新して以降、低調な経済データや金融当局者の発言を受けたさまざまな観測で伸び悩んでいる。同指数の8月これまでの上昇率はわずか0.1%。

  チェース・インベストメント・カウンセル(バージニア州シャーロッツビル)のピーター・タズ社長は「予想外にニュースとなるようなイベントがない限り、向こう数日間の取引は極めて活気に欠けるだろう」とし、「市場は9月2日発表の雇用統計に焦点を合わせ、政策金利の先行きについて考えている。雇用統計が過去数カ月のように力強く出れば、金融当局に利上げ余地が生まれそうだ。当局は利上げを強く望んでいる」と語った。
  今週はあす31日に民間雇用者の統計、9月2日には労働省の雇用統計の発表があり、市場は双方とも注目している。30日発表された8月の消費者信頼感指数は約1年ぶり高水準に上昇し、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想を上回った。

  この日動きの大きかった銘柄では、アバクロンビー・アンド・フィッチが20%安。旗艦店での売り上げ鈍化が決算や業績見通しの重しとなった。ハーシーは11%安。モンデリーズ・インターナショナルが、ハーシー買収に向けた協議を打ち切ったことが手掛かり。ハーシーは、モンデリーズが先に提示した230億ドル規模の買収案を拒否していた。
  一方でユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは8.6%上昇。同社はアメリカン航空のスコット・カービー前社長を自社の社長に起用した。

関連記事

アーカイブ