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FBIお墨付きでも安心できず、投資家はトランプ氏の逆転勝利警戒

連邦捜査局(FBI)がヒラリー・クリントン氏の電子メール問題について再調査でも犯罪に当たらないとの結論に達した後も、一部の大手機関投資家は米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利した場合に備えたヘッジを維持している。
  ミレニアム・グローバル・インベストメンツは、共和党候補のトランプ氏勝利の確率がまだ35%あると考えている。
オールド・ミューチュアル・グローバル・インベスターズは、大方の予想に反してトランプ氏が勝利する可能性を排除することはできないとみて、ヘッジを維持している。
ジャナス・キャピタル・インターナショナルも同じ考えだ。3社の運用資産は合わせて5000億ドル(約52兆2800億円)を超える。

  世論調査は若干のクリントン氏リードを示す。
FBIの結論は同候補に追い風ではあるが、投資家は英国が欧州連合(EU)離脱を選んだ国民投票が忘れられない。
世論調査で劣勢の側が逆転する可能性を過小評価してやけどをするのを避けることに全力を注いでいる。

  ミレニアム・グローバルのマネーマネジャー、リチャード・ベンソン氏(ロンドン在勤)はFBIの判断について「これで全てが変わるとは確信できない。
この新展開を受けて自分のポジションを変えることはしていない。世論調査の差を急速に縮小させたトランプ氏の勢いは止まるかもしれないが、問題は静かなトランプ支持者がどれだけいるかだ」と話した。

  ベンソン氏は詳細には触れなかったが「リスクに対して割が良く、下値が限定的なポジションを多数」持ち、選挙結果にヘッジしていると明らかにした。

  ジャナスの運用者、ライアン・マイアーバーグ氏は、6日のFBIの「ニュースの後、大きな動きは何もしていない。ポートフォリオの下方向リスクを管理することに焦点を当てている。クリントン氏の勝利を予想はしているものの、トランプ氏勝利の確率約30%というのは極めて高い数字だ」と語った。

  オールド・ミューチュアルのマーク・ナッシュ氏も、クリントン氏勝利とその反応によるドルと債券利回りの上昇を予想しているが、逆の結果になった場合のためのヘッジを減らすことはしていないと述べた。

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