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ヘッジファンド名前に潜む警告サイン-「権威」や「経済学」にご用心

ヘッジファンドの名称に使われる言葉が、投資家にとって警告のサインである場合もある。

  ヘッジファンドは権威や安定、パワーを反映する言葉、すなわち重厚さを備えた語句をネーミングの際に選ぶことが多い。
ニューヨーク州立大学バッファロー校とフィンランドのオウル大学の研究者らは報告書で、投資家は警戒が必要だと分析した。

  報告書によれば、世界の1万8000近いヘッジファンド(資産運用額は平均約1億6000万ドル=約174億円)を調査した結果、重々しいネーミングのファンドの方が、その傾向が比較的小さいファンドに比べて、
「リターンやアルファ(ベンチマークを上回る運用成果)、シャープレシオ(効率係数)、マニピュレーションプルーフ・パフォーマンス指標がいずれも低く、ボラティリティー(変動性)やドローダウン(目減り)の最大値、消滅の可能性については高い」との分析結果が示された。
これらのファンドが請求する管理報酬は高く、成功報酬は低い傾向にあることも分かった。

  それにもかかわらず、投資家はそうしたタイプの名称、とりわけ経済学や国家、政治に関係する言葉をちりばめたネーミングにだまされがちであり、ヘッジファンドの名称に重厚な語句を一つ加えるだけで、年間の資金流入額を平均で約22万7120ドル増やすことができるという。
  

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