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NY外為:ドル反落、FOMC議事録受け-ディスインフレを討議

2017.08.17

16日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の7月会合の議事録で、ディスインフレについて踏み込んだ議論が行われたことが明らかになった。

その原因や継続期間について結論は得られなかったようだが、数四半期にわたりハト派的な材料になる可能性があるとの見方につながった。

  議事録では、インフレ率が中期的に緩やかなペースで当局目標の2%に上昇するとの予想を、過半数の参加者が維持したことが示された。
ただ、「多く」の参加者は「インフレ率が現在見込まれているよりも長い期間、2%未満にとどまる可能性」がややあるとの認識を示した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下。
ドルは対円で0.4%安の1ドル=110円19銭。対ユーロでは0.3%下げて1ユーロ=1.1767ドル。

  トランプ米大統領が米大手企業の最高経営責任者(CEO)らで構成される2つの助言組織を解散すると表明したため、ドルは議事録公表前にこの日の高値を離れた。
米10年債利回りが2.22%を下回ると、ドルは下げ幅を拡大した。

  FOMC議事録でインフレを巡る議論が明らかになり、年内の追加利上げを疑問視する見方が強まった。
12月までの利上げ確率は約35%に低下した。

  送金サービスを手掛けるXEドットコムのチーフ市場ストラテジスト、レノン・スウィーティング氏はインタビューで、米金融当局者がインフレ率の目標達成を確信していないことが議事録で明確になったとし、ドルが年末にかけて下落する可能性があるとの見方を示した。

  欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催のシンポジウムで新たな政策メッセージを示さないと、ロイター通信が事情に詳しい関係者2人からの情報を基に報じた。
これを受けてユーロは1.1682ドルまで下落、その後反転し、1.1779ドルまで上昇した。
  アジアとニューヨークのトレーダーによると、対円でのドルは米国債の利回り低下につれて下落。損失覚悟の売りも巻き込み、110円03銭まで下げた。

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