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香港個人投資家18兆円買い 閲文集団IPOで09年来の熱狂

2017.11.29

中国のインターネット大手テンセント(騰訊)からスピンオフ(分離・独立)した電子書籍部門、チャイナ・リテラチャー(閲文集団)が8日に香港証券取引所に上場したが、個人投資家が新規株式公開(IPO)にこれほど熱狂したのは2009年以来だ。

 ブルームバーグのまとめによると、香港の個人投資家は今回の今年最大級のIPO案件に1630億ドル(約18兆1400億円)相当の買い注文を出した。これは香港のマネタリーベースの75%余りに相当する規模。この人気銘柄の株価は今月の取引開始から71%上昇している。

 過去数年の香港IPOは成長期待の乏しい中国本土の国有企業や銀行が続いていたが、個人投資家はハイテクなどの高成長産業への投資機会に飛び付いた。

 今年最も人気のあるIPOは、親会社が知名度の高い中国のテンセントで、香港の著名資産家である李嘉誠氏も支援している。

 UOBケイ・ヒアン(香港)のエグゼクティブディレクター、スティーブン・レオン氏は「有名人効果が市場の関心を引っ張っている。個人投資家はセンチメントが良好な時に買うが、基本的にファンダメンタルズはそれほど理解していない可能性がある」と語った。

 ブルームバーグのまとめによれば、香港で注目度の高いIPOが集中したのは09年で、セメントメーカーの北京金隅や医薬品販売の国薬控股(シノファーム・グループ)などが個人投資家の人気を集めた。(ブルームバーグ Crystal Tse)

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