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ヘッジファンド、明暗の17年 株式好成績もマクロ系苦戦

2つのヘッジファンドの成績が、2017年に業界で明暗が分かれた要因を如実に示している。

 投資家向け資料などに詳しい関係者の話によると、株式ファンドのコーチュー・クオリファイド・パートナーズは、テクノロジー銘柄への投資が寄与してプラス24%となった。
一方で、マクロファンドのキャクストン・グローバルはマイナス13.4%だった。
2つのファンドは業界の両極端の成績となったものの、業界全体でみればまずまずの成績だった。
ヘッジファンド・リサーチの8日付リポートによると、ヘッジファンド業界の昨年の成績は資産加重ベースで平均プラス6.5%と、13年以来の好成績を収めた。

 株価が大幅上昇した昨年は、株式ファンドの成績はプラス12%と他の戦略を上回った。投資家向け資料によれば、ルネサンス・テクノロジーズのインスティチューショナル・エクイティーズ・ファンドは昨年12月にマイナス2.3%となったものの、17年通年ではプラス15.2%。とはいえ、米S&P500種株価指数は同年に22%近く上昇し、多くの株式ファンドの成績をしのいだ。

 これに対して、マクロファンドの昨年の成績は平均プラス4%と業界で最低。
世界的な低金利と低ボラティリティー(変動性)が響いた。

 ケンブリッジ・アソシエーツのヘッジファンド専門家、ジョー・マレンダ氏は、今年も市場環境に大きな変化はないとみて、マクロ系では「大型ファンドにとって引き続き困難な時期になるだろう」と述べた。

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