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「27億円」エコノミークラス 富裕層の仲間入り、資産はいくら必要

2018.06.12

幾ら資産があったら金持ちと呼べるのか。その答えはさまざまだ。

 富裕層が密集する米ニューヨークや英ロンドンに住んでいる人は、年収50万ドル(約5470万円)でもディケンズの小説に描かれるようなつましい暮らしだと嘆くだろう。ドラマに出てくる資産4000万ドルのヘッジファンド運用者は、自分のことを「文無しだ!」と叫ぶ。

 口の堅いプライベートバンク業界によると、2500万ドルが正解だ。投資可能資産、つまり失ってもすぐには困らない資金が2500万ドルあれば、富裕層に入れてもらえる。といっても、これはプライベートバンカーから基本のサービスを受けられる最低水準であり、富裕層の中のエコノミークラスということになる。ビジネスクラスは1億ドル、ファーストクラスは2億ドル。プライベートジェットは10億ドルといったところだ。

 「ほんの数百万ドル」しか持たない顧客は相手にしないなどと、プライベートバンカーは口にしないものの、ノーザン・トラストによればこの数四半期に新規に獲得した顧客の50%以上が、1000万ドルを超える投資可能資産を持っていた。さらに、ボストン・コンサルティング・グループで資産運用およびウェルスマネジメントを統括するブレント・ビアズリー氏は、プライベートバンク各社は「最高クラスに届くため、基準を引き上げている」と述べた。

 富裕層の定義は過去20年の間に劇的に変わった。シティ・プライベート・バンクの世界責任者、ピーター・シャリントン氏は、入行した1994年を振り返り、当時は「300万ドルの資産を持っていればウルトラリッチと、業界ではみなされていた」と述べた。

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