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スルガ銀、経費肩代わり要求 行員出張、販売会社証言

2018.07.13

スルガ銀行の行員が投資用アパートの販売協力会社に対し、出張経費の肩代わりを要求していたことが12日、分かった。販売協力会社が共同通信の取材に証言し、無料通信アプリLINE(ライン)での生々しいやりとりも明らかにした。

 証言したのは、スルガ銀のずさん融資をめぐり事業を停止した投資用アパート運営の不動産会社ガヤルド(東京)の販売協力会社。スルガ銀川崎支店の行員が所有者とアパート融資の契約を結ぶため出張する際の航空券やタクシー代を毎回支払っていた。

 この行員は販売協力会社に対しLINEで「交通費は販社に負担してもらっている。銀行の建前は経費が出ない」と伝え、ゆうちょ銀行の自身の口座に振り込むよう指示していた。

 スルガ銀は一連の杜撰(ずさん)融資問題で、融資を実行した行員が販売協力会社から成功報酬や謝礼の意味合いで現金を受け取っていた疑いがすでに浮上している。企業統治の欠如が改めて鮮明となり、岡野光喜会長ら経営陣の責任が厳しく問われるのは必至だ。

 今回証言した販売協力会社は、投資用マンションへの融資で関係があった川崎支店とは別の行員からガヤルドの担当者を紹介され、物件の取り扱いを始めた。「ガヤルドとスルガ銀が決めたパッケージがあり、指示通り販売していた」という。

 融資契約に伴う出張先は沖縄など遠方になる場合もあり、費用負担を続けることに疑念があったが、販売協力会社は「融資を早く実行してくれるなら、基本的に要求は断れない」と話した。物件販売側の弱みにつけ込んだ行為が、各支店で横行していた可能性もある。

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