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ヘッジファンドもはや不要か、お家芸をプライベートバンクが提供

レバレッジを効かせた機動的な投資。こんなヘッジファンドの専売特許だった戦略を2兆4000億ドル(約267兆円)規模のプライベートバンク業界が、市場のサイクル終盤を乗り切るマクロトレードだとして提供している。もうヘッジファンドは不要かもしれない。

  富裕層顧客に売り込みをかけているのは、スイスのUBSグループのウェルスマネジメント部門だ。同部門の顧客になるには最低200万ドルの資産が必要だが、顧客に等しく提供されるスマートマネー投資とも言える。

  市場の波乱に備えつつ勝ち組に賭ける斬新な方法を模索する投資家に対し、UBSは仕組み証券を提供。この金融商品を通じ、通貨や債券、株式など異なる種類の資産に投資家は短期的なエクスポージャーを持つことになる。

  つまり、ヘッジファンドがお家芸とするレラティブ・バリュー戦略なのだが、毎月プラス1%の高リターンを目指すという。

  UBSグローバル・ウェルスマネジメント部門の短期投資機会責任者、ビネイ・パンデ氏は「今がサイクルの終わりなのか、投資家は尋ねてくる。テクノロジー株について、バリュー株と成長株のどちらがいいか、逆イールドが何を意味するのかという質問も来る。それへの対応方法を当社は提案している」と語った。

  UBSの答えである、ロング(買い持ち)とショート(売り持ち)のポジションを組み合わせた仕組み証券の最近の組み合わせ例には、日経平均とドル・円、金と米国債、ラッセル2000とCBOEボラティリティー指数(VIX)が挙げられる。

  このような証券をUBSは2016年以降に70本余り発行しており、期間は平均3カ月。このプログラムのパフォーマンスをたどるモデルポートフォリオのリターンは過去2年でプラス20%程度。最大ドローダウン(下落率)は5%前後。

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