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「神の手」のリー氏が残した遺産

JPモルガン ・チェースの副会長だったベテランバンカー、ジミー・リー氏は大規模な企業買収のためのローン市場を形作った人物としてウォール街の歴史に残るだろう。
リー氏は17日に死去。

残された後輩バンカーたちは同氏の死を、ウォール街の発展期という「一つの時代の終わり」と受け止めている。

同氏の遺産は協調レバレッジド・ローンという仕組みだ。
企業の合併・買収(M&A)用の資金を貸し付けた銀行がローン債権をバランスシート上に抱え込むのではなく多様な投資家に売却することを可能にしたこの仕組みは、同氏が先駆者として1980-90年代に育てた。

この仕組みが債券発行とともに、一連の大規模M&Aを実現させる原動力となった。
巨額資金の調達が可能になった企業は大規模な買収を仕掛けることができた。
レバレッジド・バイアウト(LBO)の時代が始まった。

大規模LBOの市場は、2007年に始まった信用逼迫(ひっぱく)で急激に縮小するまで成長を続けた。
大型案件の中にはリー氏自身が手掛けたものもある

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