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原油価格、予想より長期にわたり下落か-先物市場全体が安い

世界の原油市場の供給過剰は解決までに数カ月というより数年間を要する問題であるとの見方が強まっている。
そして、市場はそれを織り込んでいる。

5年後に受け渡しとなる米国の原油先物価格は金融危機時の水準を下回っている。
石油輸出国機構(OPEC)の主要加盟国の産油量が過去最高水準に達する中、加盟国以外からの供給も継続し、イランの輸出再開が近づいており、供給過剰は続くことが示唆されている。

世界的な供給過剰を背景に、石油各社は既に原油価格下落が続くとの見方を示している。
英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルは30日、同社が「長引く下落」に備えていると説明。英BPのボブ・ダドリー最高経営責任者(CEO)も原油価格は
「より長期にわたって下落する」との見通しを示している。

投資家らが通常、スポット価格に重点を置く一方、1年後や2年後、5年後に受け渡しとなる先物契約は、生産者や実需業者がヘッジングプログラムを通じて価格を固定するために利用する。
5年後に受け渡しとなるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物の27日終値は1バレル=62.77ドルと、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で2007年2月以来の安値を付けた。

一方、スポット価格は4カ月ぶりの安値だった。
ソシエテ・ジェネラルの石油市場調査責任者マイク・ウィットナー氏(ニューヨーク在勤)は「先物市場全体で価格が下落している局面では、市場心理は常に最もひどく最も弱気だ」と指摘。
「市場関係者は、世界の原油市場が再び均衡するまでには従来予想されていたより長くかかると考えており、そのため先物市場全体に下押し圧力がかかっている」と述べた。

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